
目次
2.質疑応答・意見交換と現場見学の様子
1.工事概要とダブルウォール工法採用の背景
上長谷地区は施工箇所への進入道路が極めて狭く、大型車両の進入が困難であることに加え、生コン工場が遠方(約50分)に位置するため、従来の生コンクリートによる施工が困難な現場です。そのためコンクリートを使用しない工法での比較検討がおこなわれ、経済性、施工性において優位なダブルウォール工法が採用されました。
ダブルウォールの中詰材には現地発生土砂が100%活用されています。
| 発注者 | 山口県周南農林水産事務所 |
|---|---|
| 工事名 | 上長谷地区令和7年度 復旧治山工事 |
| 規 模 | 谷止工:ダブルウォール H=5.0m L=15.8m(4型) 側壁工:アンカーウォール H=4.5m L=4.0m 水叩き部:マットギャビオン A=16㎡ |
ダブルウォール


質疑応答では参加された方々から多くの率直なご質問やご意見が寄せられました。その中から一部を紹介します。
◇ダブルウォールの形状決定について
・断面形状は安定計算によって決定されることをご説明しました。
◇施工管理について
・ダブルウォール工法は現場で容易に組立てられるよう、端部や天端部に専用部材を使用しているため部材の種類が複数あります。各部材の型式、数量、寸法、設置場所を把握し、施工ヤードでの適切な管理をお願いしています。
・中詰土砂の施工では、事前の土質試験で決定した含水比、締固め度基準値に基づいた適切な管理をお願いしています。
◇ご意見・ご要望
「もっとわかりやすい図面にしてほしい」
「施工時の調整がしやすいよう部材形状を工夫してほしい」
といった貴重なご要望をいただきました。これらは、今後の設計・部材製作・施工指導等にしっかりと活かしてまいります。
質疑応答の後は、左岸側天端部における中詰め作業を見学していただきました。本工法の施工が初めてとなる施工業者様でしたが、部材の組み立てから中詰作業に至るまで、非常に丁寧に施工管理されていました。
見学会の後も熱心な質問が飛び交うなど、最後まで活発な交流が続いていました。


現地発生土砂を活用するダブルウォール工法は、生コンクリートの調達に左右されないため現場適用性が高いという特長があります。また、コンクリートの養生期間が不要で連続施工が可能なため、天候不良や工程変更の影響を受けにくく、工期全体の短縮に寄与します。
上長谷地区の治山ダムにおいても、他工法と比較して工期の短縮を実現することができました。
コンクリートの調達や施工条件が厳しい現場などにおいては、工期短縮を図るための有効な選択肢の一つとして、是非ご検討ください。
◇詳しくはダブルウォールの関連資料をご覧ください。
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