カテゴリ | 堰堤・治山ダム |
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用 途 | 砂防堰堤、治山ダム、防災調整池ダム、仮締切堤 |
キーワード | 建設残土、軟弱地盤、CO2削減、グリーンインフラ、災害復旧 |
ダブルウォール(DW)堰堤は、セグメント化した鋼矢板やエキスパンドメタルなどの壁面材を多段タイ材で連結したDW構造の中に、掘削土砂または河床砂礫等を中詰した堰堤構造です。
目的・機能に合わせた多様な壁面バリエーション、INSEM材の使用や鋼矢板打ち込み式の二重鋼矢板基礎による支持力不足地盤対応など、現場条件に対応した設計が可能です。
現地発生土をそのまま有効活用
上下流壁面材と多段タイ材のDW構造によって中詰材を外部拘束補強した構造なので、現地発生材をそのまま中詰材として使用することができる。
土石流に対する抵抗性大
上流壁面に水平せん断抵抗力の大きい鋼矢板壁面材を配することによって、土石流に対して十分な抵抗性をもつ堤体を構築することができる。
支持力不足地盤上への設置が可能
堤体自体が自在性をもち、柔軟で地盤に対する追随性に優れる。支持力不足地盤であっても、二重鋼矢板基礎工を併用することで堤体の設置が可能。
短期・緊急施工が可能
養生不要で連続施工が可能なため、通常工事はもとより、短期施工が望まれる緊急工事にも適している。また、中詰が土砂なので配合試験が不要で施工中の品質管理も容易。
秋田県の子吉川上流、由利本荘市鳥海町に建設中の鳥海ダム。ダム本堤工事に先立ち施工が進められていた上流仮締切堤INSEM-ダブルウォールが2024年11月末に完成しました。
1.寒冷地におけるソイルセメント堰堤構造のあり方
2.支持力不足地盤における砂防堰堤の多様化
― コンクリートを一切使わないコンクリートレスの事例(北海道)―
「林道が狭くポンプ車の往来が困難」「奥地のため生コンクリートを運ぶのが困難」
そんな課題もダブルウォールであれば容易に解消できます。
現地発生土砂を堤体中詰に有効活用した複合構造のダブルウォール治山ダムリーフ
CO2排出大幅削減と災害激甚化に備えた強靭化を両立したダブルウォールリーフ
現地発生土を有効活用でき、短期間で施工が可能な治山ダムの災害復旧事例集
ダム建設工事や貯水池堆砂対策で採用されたダブルウォール工法事例集