INSEMダブルウォール
INSEM-ダブルウォール(INSEM-DW)
構造
【建設技術審査証明】 第 0504 号
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特長
- 土石流衝撃力に対しては上流壁面材で抵抗するので、INSEM躯体のせん断強度を見込まなくてもよい。このため打継目処理が不要。上下流をつなぐタイ材の存在によって連続施工が可能となり、施工期間を大巾に短縮できる。
- 中詰材を外側から壁面材とタイ材で締め付けることによる物理的補強と、セメントで固化する化学補強の協働効果により、INSEM材を単独使用する砂防堰堤では実現できない低強度レベルのINSEM材を中詰に使用することが可能。目標強度は、利用可能な現地発生土の粒度特性相応に、人工骨材を一切混入せずにすむ強度レベルⅠ(0.5〜1.5N/m㎡)に設定。
- INSEM材の目標強度が低めに設定できるため、土砂ダブルウォールでは使用できなかった粘性土も使用できるようになり、ダブルウォールの開発コンセプトである「現地発生土の有効活用」が多くの現場で可能となった。
- INSEM材の目標強度を低目に設定することにより、現場における品質管理の簡明化を図ることができる。
- INSEM材が低強度でまかなわれている分、高強度の場合に比べて土石流衝撃力が緩和され、結果としてリダンダンシーが優れることとなる。
- 堰堤を構成する主要部材は現地発生土。コンクリート堰堤に比べ材料運搬量が少なく経済的。
施工手順 
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1.基礎工と壁面材・タイ材の設置 | 2.INSEM材の製造、運搬 | 3.中詰土の投入・敷均し・締固め | |||
・床掘り・整地・基礎工の施工 ・あるいは打込み鋼矢板基礎の構築 ・タイ材と壁面材の連結 |
・所定のセメント量を添加し混合 ・堤体内への運搬 |
・バックホウ等での投入と敷均し ・振動ローラーでの転圧 ・壁面際はランマ等での人力施工 |
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4.1から3の繰り返し | 5.完成 | ||||
・鋼材組立・中詰め作業の繰り返し ・所定の高さまで仕上げる |
・水通しコンクリートの施工 ・堤冠材等の天端処理を行い完成 |
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比較工法(商品)
コンクリート堰堤
INSEM-ダブルウォール 施工事例
国土交通省北海道開発局 札幌河川事務所 穴の川砂防堰堤 H=8.0m,L=105.0 |
長野県 姫川砂防事務所 西東原沢(沢尻沢)砂防堰堤 H=6.5m,L=75.0m |
島根県 益田県土整備事務所 牧ノ谷川砂防堰堤 H=10.0m,L=72.3mm |
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国土交通省 紀伊山地砂防事務所 北股地区堰堤 H=14.5m,L=78.0m |
長野県 上田建設事務所 居久保沢砂防堰堤 H=8.0m,L=47m |
国土交通省 富士砂防事務所 風祭第1号砂防堰堤 H=10.0m,L=136.0m |
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中詰土が悪くて締固めが難しい時の対処方法はありますか?
セメント等で改良する方法など、土の性状によっていろいろと対処できます。
基礎地盤の変形に追随できる擁壁はありますか?
地盤条件に適応した工法をご提案致します。
狭い進入路しかない現場なのですが施工できますか?
部材がコンパクトで資材運搬量も少ないので、狭い進入路でも施工できます。
防災調節池ダムのコスト縮減と工期短縮を図る工法はありますか?
コンクリートダムに比べてコスト縮減と工期短縮が図れる工法があります。