カテゴリ | 堰堤・ダム(透過型) |
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用 途 | 透過型砂防堰堤 |
キーワード | 強靭性、高リダンダンシー、下流から除石、維持管理 |
HBBO+型(Horizontal Beam Buttress Open Dam plus)は、鋼コンクリートの合成バットレスに支持された鋼管横ビームからなるハイブリッド(複合)構造の砂防堰堤です。国土交通省の分類でいうところのバットレス型になり、土石流の捕捉に対して強靭な構造です。
『新編・鋼製砂防構造物設計便覧<令和3年版>』に準拠してTypeⅠ(通常形式)の横ビームは土石流捕捉機能を決して損なうことのないよう構造部材として設計。巨礫の衝突による設計外力が大きい場合は、通常よりも間隔を狭めたバットレスで巨礫を捕捉するTypeⅡ(巨礫対応形式)を新たに加えました。
鋼コンクリート合成構造によるバットレスの強靭性
バットレスは鋼コンクリート合成構造なので、鋼管構造のような大きなへこみ変形やそれによる耐力低下の心配がなく強靭性が高い構造。
破壊が伝播しない単純支承による横ビームの強靭性
横ビームはバットレスに直接支承させる構造なので、礫衝突に対して弱点になるフランジ継手や溶接継手がなく、脱落しにくい構造。
残存型枠の使用や継手なしの構造による迅速な施工性
バットレスの鋼殻材は残存型枠を兼用しているため、コンクリート施工が容易。横ビームは、ジョイントスペーサー(JS)によってスピーディに据付可能。
着脱式横ビームの径間解放による除石の容易性
上流へのアクセス道がなくても、着脱式の横ビームを開放することで下流からの除石も可能。着脱式の横ビームは部材交換も簡単に行えるので維持管理が容易。
上流への管理用道路取り付けが難しい場合には、機能部材(縦・横ビーム)を外し下流側から除石を行うことが可能です。
この動画は宮崎県/旭建設株式会社様よりご提供頂いたものです。
下流側から除石が可能なハイブリッド構造のHBBO+型砂防堰堤リーフ
KYOSEIの鋼製構造物で土石流・流木を捕捉した事例を地域ごとに紹介した事例集
ハイブリッド構造による透過型砂防堰堤の強靭化