カテゴリ | 堰堤・ダム(透過型) |
---|---|
用 途 | 流木捕捉工 |
キーワード | 流木対策、流域治水 |
VCCD型(Vertical Column Cantilever Driftwood)流木止は、コンクリート充填鋼管柱(CFT)とそれを支える底版コンクリートからなる流木捕捉工です。
エネルギー吸収能力の高いCFTを使用していますので、流木だけでなく礫衝突にも対応できる構造です。
既設堰堤の機能強化対策として、上流堆砂敷に設置することや堰堤上流面に直付け設置することもできます。
Simple is best
片持梁形式によるシンプルな逆T型構造。CFT柱を流木捕捉に必要なピッチに配置することで流木を捕捉することが可能。
CFT柱による粘り強い構造
柱材には、中空鋼管に比べて断面剛性が大きくへこみ変形による断面性能の低下がないCFT構造(Concrete Filled steel Tube コンクリート充填鋼管)を採用。
着脱式のCFT柱による容易な維持管理
底版コンクリートの基礎鞘管構造によってCFT柱の着脱が可能なため、除木が容易。
工期短縮
鋼材組立が容易なので、大幅な工期短縮が可能。
また、材料は資材調達が容易なため、緊急性が高い現場へ迅速に資材を搬入することができる。
これまで既設不透過型まで既設不透過型堰堤の改良は、堰堤を切欠き透過構造施設を設置する方法が多く行われてきましたが、流木の捕捉効果を高めるため水通し上流の堆砂敷へ設置した事例も増えてきていますのでご紹介します。
豪雨により雨水貯留池内に土石流が流入し、流木でオリフィスが閉塞したことから調整機能が失われ下流に被害が発生。洪水調節用放流路の閉塞防止対策としてVCCD型流木止を設置しました。
赤谷川流域など筑後川右岸流域では「平成29年7月九州北部豪雨」で同時多発的に斜面崩壊等が発生。大量の土砂や流木が流出し、多数の人的被害や家屋被害が生じました。
近年、豪雨や台風により、道路区域外からの流木・土砂等の流入によって道路が被災するケースが増えてきており、渓流を横断する道路の土石流対策が求められています。
角形鋼管柱(CFT)と底板コンクリートからなる低コストの流木捕捉工リーフ
設計施工の合理化を追求し、低コストで迅速な施工が可能な応急対策工リーフ
KYOSEIの鋼製構造物で土石流・流木を捕捉した事例を地域ごとに紹介した事例集