カテゴリ | 堰堤・ダム(透過型) |
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用 途 | 無流水渓流対策工、応急対策工、火山噴火緊急減災対策工 |
キーワード | CFT柱、工期短縮、コスト縮減 |
VCCO型(Vertical Column Cantilever Open-type)工法は、コンクリート充填鋼管柱(CFT)とそれを支える底版コンクリートからなる透過型の土石流・流木対策工です。
底版コンクリート基礎は、着脱式の機能を備えた鞘管基礎構造。その鞘管を支えるようにしてアンカー鉄筋を配置し、衝撃荷重にも対応できる耐荷構造となっています。
角形CFT柱と基礎構造ともに、その強靭さは実物大衝突実験により実証されています。
土石流を捕捉できる強靭さに加え、施工性が良く工期短縮と大幅なコスト縮減がはかれます。
役目を終えた応急対策工の現場を利用して実物大衝突実験を行いました。
VCCO型の単列タイプについて水理模型実験を実施しました。
Simple is best
片持梁形式によるシンプルな逆T型構造なので、地形等の制約により従来の砂防堰堤の施工が困難な場合や、緊急性が高い応急対策工、そして小規模渓流での砂防施設整備を効果的・効率的に進めていくための構造物に最適。
角形CFT柱による粘り強い構造
柱材には、中空鋼管に比べて断面剛性が大きくへこみ変形による断面性能の低下がないCFT構造(Concrete Filled steel Tube コンクリート充填鋼管)を採用。鋼管には角形鋼管(BCR295)を使用。
着脱式のCFT柱による容易な維持管理
底版コンクリートの基礎鞘管構造によってCFT柱の着脱が可能なため、除石や除木の際にはCFT柱を外してオープンにした状態で除去作業が可能。
工期短縮と大幅なコスト縮減
構造がシンプルで鋼材組立が容易なので、大幅な工期短縮が可能。また、資材調達が容易で安価な市中材を使用しているため、緊急性が高い現場へ迅速に資材を搬入することができる。当然のことながら、コストも大幅に縮減。
令和3年8月14日に長野県木曽郡の宮戸沢で土石流が発生。土砂・流木の流入により、人家、国道、JRに甚大な被害がもたらされました。
令和3年5月20日、1時間あたり40mm程度の豪雨により上流域に堆砂していた流木・土石が流出。 設置して間もないVCCO型応急対策工がこれを食い止め、下流域で実施している治山ダム工事現場 への被害を防止しました。
VCCO型応急対策工リーフ
小規模渓流でも迅速な整備が可能な透過型のVCCO型無流水渓流対策工リーフ
設計施工の合理化を追求し、低コストで迅速な施工が可能な応急対策工リーフ
シンプルで自由な、そしてReuseできる構造の「VCCO型」ニュースレター
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