カテゴリ | 防護擁壁 |
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用 途 | 崩壊土砂対策工・落石防護工 |
キーワード | 斜面崩壊、待受式、CFT、着脱 |
VCCW型防護擁壁工は、コンクリート充填角形鋼管(CFT)を密に配置した崩壊土砂防護柵とそれを支える底版コンクリートからなる低コストの待受式擁壁です。
支柱には従来型で多用されているH型鋼よりも、断面性能・エネルギー吸収能力に優れたコンクリート充填角形鋼管(CFT)を使用しています。
支柱間の阻止面には、従来のひし形金網よりも剛性があり、伝線の心配もないエキスパンドメタルを使用しています。 崩壊土砂だけでなく、落石に対しても安全性の高い構造となっています。
また、支柱とエキスパンドメタルは着脱が可能なため、小型重機を使っての堆積した土砂の除去が容易に行えます。
斜面掘削/コンクリート量縮小
崩壊土砂堆積用のポケット部を前面に出すことで、壁高を低く抑えることができるだけでなく、重力式コンクリート断面と斜面掘削量の縮小化が図れる。
崩壊土砂と落石の衝撃力に対応した構造
土砂災害防止法で規定される崩壊土砂の移動の力(衝撃)と堆積土圧に対して安定性の高い構造となっており、保全対象(道路や住居)への流出を防ぐ。落石の衝突に対するエネルギー吸収性能は衝突実験により確認。
着脱機能により維持管理が容易
エキスパンドメタルと支柱の着脱が可能なため、堆積した土砂の除去が容易。除去後は、短時間で再設置可能。
工期短縮・コスト縮減
工場で製作された部材を現場で配置、固定するだけの簡単施工。シンプルな構造なので工期短縮とコストも縮減。
令和4年10月13・14日に愛知県名古屋市で開催された「斜面防災対策技術フォーラム‘22」にて従来の待受け式擁壁よりも設計施工の合理化が図れるVCCW防護擁壁工の構造、性能評価 そして実際の捕捉事例について発表を行いました。
長野県天龍村国道418号の緊急土砂災害対策工として設置した逆T型CFT防護擁壁(VCCW)が令和3年3月に崩壊土砂を捕捉しました。(技術トピックス2021/03/26)CFT柱および部材の点検を兼ね、CFT防護柵の着脱試験を実施しました。
長野県天龍村国道418号線の緊急土砂災害対策工として2月末に設置した逆T型CFT防護擁壁(VCCW)が崩壊土砂を早速に捕捉しました。
設計施工の合理化を追求した落石および逆T型崩壊土砂対策工リーフ
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