自然が人間社会との接点で、みずからの力をあらわにするときの形のひとつが、物理的外力としての水平力。その水平外力の猛威から人間社会を守ってくれているのが一連の擁壁構造物です。
大はダムから小は柵工、ふとん篭の類にいたるまでさまざまですが、 KYOSEIはそのそれぞれの分野において、皆様方が日常直面されている今日的問題の解決のために、少しでもお役に立てるよう、自称オンリーワン商品による独自のサービスの展開を心がけております。
通常の擁壁構造物は、まず第一に当然のことながら所要の機能を充足するものであること、第二に寿命相応にコストが適切であること、そして第三にはそれなりに美形であることがもとめられます。
もっとも美しさといっても、必ずしもそれ自体の造形が生み出すものばかりとはかぎらず、周囲の自然環境への融けこみかたいかんによっても左右されるもの。前者の造形だけで美を競えるような擁壁構造物はといえば、アーチダムやバットレスダムなど、ごく一部の特殊なものに限られるのではないでしょうか。残りの大半の構造物は、後者の自然環境との調和の世界に美を求めるしかないといっても過言ではないでしょう。
とすれば周囲の自然構成素材と同じ出自の《土石の文化》や《木の文化》が《コンクリートや鉄などの工業材料を主体とする文化》に伍して、擁壁構造物の分野でもっと見直されてもよいのではないかと思います。
たしかに《土石の文化》や《木の文化》単独では多くを期待できませんが、足らざるところは《工業材料の文化》で補完し、両者の融合を図るようにすれば十分実用に供せる商品も生み出すことができます。
KYOSEIが擁壁構造物関連分野で目指しているオンリーワン商品は、すべてこの範ちゅうに入るものです。
コンクリート以外の材料で構成されるこの種の複合商品の宿命として、とかく問題にされがちなのが耐用年数です。
もちろん耐用年数は長いのにこしたことはありませんが、それはあくまでもコストとの兼合い。コスト相応ないしはそれ以上の寿命を見込める場合には、妥協の余地が見出せるのではないでしょうか。
エンジニアリングの世界で常に心がけるべきは《not best, but adequate》であるといわれるし、それに現代のように技術革新のスピードが速いときには、寿命が長すぎてもかえって無用の長物化するおそれあり、いたずらに長命を誇るものが常に好ましいとはいえない。今後は、おそまきながらでも《コンクリートの文化》の役割分担を《でなければならないもの》だけにしぼりこんでいただき、《コンクリートの文化》の氾濫に歯止めをかけることができればというのが、一連の商品のささやかな願いであります。
それは情報知識。
不断の蓄積と研磨が生命線。
それこそが競争力の源泉。そして
その原動力となるのが《協働する組織》
生産中心主義の呪縛を知らず。
売手のシーズにはこだわらず
もっぱら買手のニーズを中心に
多種多様な素材をケースバイケースで
自在にしかもオールラウンドに使い分ける。
構造のからくりの差別性に
活路を見いだす。
だから無印なれど
シンプルでオンリーワンの品ぞろえ。