カテゴリ | 補強土壁 |
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用 途 | 道路擁壁、土留擁壁 |
キーワード | 循環資源活用、災害復旧、地産地消 |
バンブーウォールは、持続可能な循環資源である竹を盛土の補強材として活用した補強土壁です。鋼製壁面材と盛土内に配置した竹補強材をボルトで連結し、盛土構造物を構築します。
竹は節があり、軽くて柔軟性に富むだけでなく、高い強度を有し素材特性からして補強材に適した資材です。補強材には燻煙・加熱蒸気など乾燥処理して耐腐朽性を向上させた割竹を使用しています。
竹補強材は道路擁壁や土留擁壁のタイ材として利用することができます。竹を大量に消費することで、放置竹林の整備、さらには地域活性化にもつながります。
竹を補強材として活用
竹は鋳鉄並みの強さを持ち、引張補強材として代表的な鉄筋・ジオグリッドと比較すると、両者の中間的な変形特性を示す、また割竹は摩擦抵抗による引抜き抵抗力も大きく十二分に水平補強材として代用することができます。
地域課題の解決
土木資材として竹を大量に消費することで地域の課題であった放置竹林の整備を実現。竹材の伐採・加工は地産地消にて行い、竹林問題など地域課題の解決につながります。
環境負荷の低減
循環資源である竹を有効活用することで、環境負荷を低減することができ、温室効果ガスの削減につながります。
コスト縮減の実現
既存の補強土壁工法の補強材に比べ安価であり、工事費の削減につながります。
令和6年12月17日、長野県上田市で開催されました「サーキュラーエコノミーイノベーションフォーラム(Mating HUB NAGANO)」に参加しました。
10月28日・29日、南信州地域のさまざまな企業・団体・学生の環境に対する取り組み などを展示・発表する「南信州環境メッセ2023」が行われ、長野県南信州地域振興局林務 課と共同出展をさせて頂きました。
令和3年10月に高知県芸西村の法面改修工事として、バンブーウォールが完成しました。芸西村は竹を用いた伝統工芸品の産地であり、「竹灯りの宵」というイベントが開催されるなど竹とのつながりが深い村です。このたび、竹材の有効活用に寄与したいという思いと、竹補強材を用いることでコスト縮減が可能になることから採用となりました。
建設資材として竹を資源化し水平補強材として活用した補強土壁工リーフ
竹資源の循環利用と地域活性化につながる「バンブー補強土壁」ニュースレター