カテゴリ | かご構造物 |
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用 途 | 床固工、護岸工、土留工、堰堤、導流堤 |
キーワード | 災害復旧、土捨場、土砂資源活用 |
多角形EXセルは、エキスパンドメタルのパネルを八角形のセル殻構造に組み立て、セルユニットを連結材で連続一体化して並べた中に礫や土砂を中詰して構築する大型かご構造物です。セルユニット同士はコイルと連結鉄筋を使って連続一体化しています。
セルの大きさは、幅(奥行き)方向の隔壁パネルのサイズを変えることで幅1.1m~2.0mまで0.3mきざみで適用できます。八角形のセルは中詰材により作用する土圧を分散化して変形を抑止するとともに、中詰材を拘束する効果も大きく、安定性の高い形状といえます。
吸出し防止マットを内張りすることで中詰材に現地発生土砂を使用することができます。
寸法 | 規格 | 表面処理 | |
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セルユニット壁面・底面材 | EX-50×152.4×4.5×5.0 H500×L1100~2000 |
熱間圧延軟鋼材 SPHC JIS G 3131 |
溶融亜鉛めっき JIS H 8641 (HDZT70) 膜厚は70㎛以上 |
耐荷性能に優れた粘り強い構造
一枚板からなるエキスパンドメタルで構成されているため耐荷性能に優れ、礫の衝撃に対しても粘り強い構造となっています。これについては礫の衝突を想定しての実物大実験によって実証されています。
中詰材の自由度大
中詰材には50mm以上の礫を使用することができますので、材料の調達がしやすくなり、熟練工による人力仕上げも不要となりますので施工性が向上します。セル内側に吸出し防止マットを取付ければ土砂を用いることもできます。
シンプルな構造で施工性向上
現地にて軽量部材を組立て構築できるシンプルな構造のため、施工性が高く、特に急傾斜地で施工する場合に生産性の向上が図れます。独立したセルユニットは、その形状から長さ・幅方向とも連結ができ、曲線・直角折れなど自在に対応可能です。
早期復旧でコスト縮減
恒久的かご工ですので、災害時の大型土のうによる応急復旧の施工→撤去の必要もなく、応急と本復旧を兼ねることで早期復旧とコスト縮減が期待できます。
独立した八角形のセルユニットを自在に連結したかご構造物