
EXダブルウォールの最新事例紹介
EXダブルウォールは、補強材にエキスパンドメタルを使用したダブルウォール構造の自立式補強土擁壁です。
前面・背面そして上下をエキスパンドメタルで袋状に包み込み拘束強化するため大きな耐荷力を有し、地震に対しても高い安定性を有します。
EXダブルウォールを谷止工、土留工に適用した事例をご紹介します。
◆山形県白鷹町 町道坂下平田中山線災害防止対策工事
治山ダム工 規模:H=2m、L=8m


道路脇の沢から出水時に土砂が流出しないように谷止工の設置を計画されていました。
経済性で優位だったことに加え、シンプルな構造で組立てが容易なため施工期間を短縮できることが 評価され、採用されました。中詰材には汎用性の高い単粒砕石を使用しています。
材料納入後、材料検査を含め3日で完成。雪が降る前に完成させたいというご要望に応えることができました。
<施工前の状況>




◆長野県木祖村 塩沢地区山腹工事
斜面土留工 規 模:NO1土留工:H=1.5m L=10.0m
NO2土留工:Hmax=3.0m L=10.0m

斜面上流側にある水路がつまり、令和3年8月の豪雨により斜面が崩壊した現場。
山腹工の土留を設置したいが資材搬入が困難なため、極力資材は軽くてコンパクトにしたいこと、 玉石や土砂等の持ち込みも避けたいので現地発生土を有効利用したいとのご要望がありました。
中詰材として現地発生土をすべて使用できるEXダブルウォールをご提案しましたが現場は想定よりも 土質が悪く、中詰材は砕石に変更。掘削背面からは一部湧水が出ていたため、背面の透水層に 湧水を誘導し壁体外に排水しています。
<施工前の様子>



No.2土留工(斜面中腹)

No.1土留工(斜面法尻)
No.1土留工は土砂の投入が容易だったことから施工性もよく、わずか2日半で完成しました。
No.2土留工は斜面の中腹に位置しているため、材料及び、中詰砕石は現場脇道路に据えてある クレーンで運びあげました。掘削に約3日、組立て設置からは約2日半で完成し 施工業者の方からも施工性の良さを評価していただいています。
<2号土留工の施工状況>



