
令和3年8月に長野県の宮戸沢で土石流が発生し、土砂・流木の流入により甚大な被害がもたらされました。
その災害復旧対策に採用されたVCCO型応急対策工をご紹介します。
その災害復旧対策に採用されたVCCO型応急対策工をご紹介します。
令和4年度 県単砂防工事(砂)宮戸沢
発注者 | 長野県 木曽建設事務所 |
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工事名 | 令和4年度 県単砂防工事(砂)宮戸沢 |
規 模 | VCCO型応急対策工 鋼管柱高さH=3.0m/10本,H=2.0m/11本 |
令和3年8月14日に長野県木曽郡の宮戸沢で土石流が発生。土砂・流木の流入により、人家、国道、JRに甚大な被害がもたらされました。
その後災害復旧対策には砂防堰堤を計画されていましたが、用地問題から難しく、崩壊地基部での対策に変更されることになりました。
そのため、上流崩壊地と渓流に残存する土砂の流出により二次災害の発生が懸念され、台風シーズ ン前に応急対策工を早急に実施する必要が生じ、土石流に対応でき、コストが安く、短期間で施工できるVCCO型応急対策工が採用されました。





既設の護岸工は健全で、河床は露岩していたことから、河床上に底版コンクリートを設けて 高さ3.0mの角形鋼管柱を設置しました。 また、できるだけ土石流流出土砂を捕捉できるように、 護岸天端にも VCCO型の高さ2.0mの鋼管柱を設けています。鋼管柱内には砂を充填しております。
VCCO型は現場条件に制約がある場合でも地形にあわせて適用することが可能です。コストが抑えられることはもちろんのこと、材料準備から施工完了まで1ヶ月と迅速に対応ができるVCCO型は、今回のような土砂災害に対する応急対策工や道路防災対策工など、幅広い活用が期待されています。