令和3年5月の豪雨により流出した流木・土石をVCCO型応急対策工が捕捉しました。
令和3年5月20日、1時間あたり40mm程度の豪雨により上流域に堆砂していた流木・土石が流出。
設置して間もないVCCO型応急対策工がこれを食い止め、下流域で実施している治山ダム工事現場への被害を防止しました。
現地は、下流域で災害により損傷した既設治山ダムの撤去と再設置、さらに治山ダムを1基新設する 予定でそれらの治山工事に伴い安全対策のためVCCO型応急対策工を5月上旬に設置した場所でした。
<施工の状況>
捕捉状況
下流より
上流域
捕捉状況礫径:20~30cm、最大≒50cm強/流木径:φ20cm弱
流出した土石は20~30cmの礫とφ20cm程度の流木を含んでおり、高さ2.2mまで堆砂した 状態でしっかり捕捉されておりました。
流出第1波(R3.5月)で高さ2.2mまで堆砂し、後に第2波(R3.8月)で天端まで捕捉しましたが、CFT柱と基礎部に変状は全く認められませんでした。
上流域の土石を捕捉し安全対策としての機能を発揮したことで、経済的で即応性に優れる VCCO型応急対策工は今後も災害復旧工事完了までの安全対策として活用が期待されます。
発注者 | 徳島森林管理署 |
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工事名 | 祖谷川地区西山(中)地すべり防止工事 |
規 模 | 鋼管高さH=3.0m,鋼管柱□-200×200×9,N=39本 |