
INSEM-ダブルウォール堰堤
発注者 | 山梨県 富士・東部建設事務所吉田支所 |
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工事名 | 倉見下沢砂防工事 |
規 模 | H=14.5m,L=81.0m |
INSEM-ダブルウォール(DW)堰堤は、いわゆるダブルウォールと低強度INSEMの複合形式の 工法として表舞台に登場してから15年余となり、おかげさまで施工基数150基を超えました。
INSEM創始の原点は、現地発生土の100%活用です。これまでの実績をみますと文字通り限りなく100%に近い95%以上で活用することができており、建設発生土の有効利用を図る ことのご要望にお応えできているものと考えております。
なお、これまでINSEM‐ダブルウォールの下流壁面材として、軽量鋼矢板、エキスパンドメタル を使用してきましたが、これに新しくコンクリートブロックが加わることになりました。それには、 既成のいわゆるINSEM堰堤に使われています薄型ブロックと違い、汎用性のある厚い大型積み ブロックを登用しておりますので、大幅な施工性の向上とコスト縮減が図れることになります。
また、景観を考慮して擬石模様のコンクリート壁面にしたいといったニーズにも対応できます。
<汎用性のある厚い大型積みブロックの登用>

INSEM-ダブルウォールの構造概念

<いわゆるINSEM堰堤で使用のコンクリートブロックと大型積みブロックの比較>


このように、大型積みブロックを下流壁面材に使用したことで、薄型ブロックでは実現できない次のような効果が期待できます。
―自立安定性の高い大型積みブロックによる組立の容易さ
―壁面際まで重機による十分な締固めが可能
―壁面の連結鉄筋等による一体化と耐摩耗性の向上
―コスト縮減