間伐林立フォームレス
林立フォームレス(林立F)
概要

林立フォームレスは、間伐材や竹材を縦に間隔をあけて配置し、コンクリート打設の際のせき板とするとともに、堰堤や擁壁のコンクリート躯体の壁面材として残置させる型枠工法です。間伐材は現地発生の皮付き丸太から円柱、太鼓落とし、半割の加工木材、竹材は丸竹、半割れ材と様々なバリエーションで幅広く利用することが出来ます。 連子格子風の景観、そして組立てや品質管理のし易さなど好評を博しており、これまでの横置き配置のフォームレスに代わって採用が増えてきております。 |
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特長
- 長さ2mの間伐材又は竹材を千鳥状に配置することで、先行する間伐材が転落防止の安全柵の役目も兼ねます。
- 間伐材・竹材はタテ置きのため、曲線に合わせて設置することが容易です。
- 型枠の組立はすべて内側からの作業が可能です。
- コンクリート漏れ防止材には、透水性・強さのある布製型枠シートを採用。これにより余剰水のみが排出され、コンクリートの品質向上と品質確認が図れます。
- 上流面間伐材・竹材の緩衝効果で礫衝撃力を大幅に低減できます。
- 間伐材は皮付き丸太・太鼓落とし・半割など、竹材は丸太あるいは半割れ材と様々なバリエーションで使用できます。また、必要に応じて間伐材の取替えも可能です。
施工手順 (間伐林立フォームレスの場合)
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1.縦支保材の設置とタイ材の溶接 | 2.横梁材と間伐材の設置 | 3.タイ材の設置とコンクリート漏れ防止材の貼付け | ||
縦支保材の固定用アンカーと基礎アンカーを設置します。所定の長さで製作された縦支保材(山形鋼L-50×50×4)を3.0m間隔となるよう設置し、タイ材(D13)を縦支保材と基礎アンカーに溶接します | 横梁材(リップCH-100×50×20×3.2)を縦支保材に溶接し、長さの異なる間伐材を所定の間隔をあけて千鳥に建て込み、コーチスクリューと座金で横梁材に固定します。 | 所定の設置間隔にてタイ材(D13)を横梁材と基礎アンカーに溶接し、間伐材の背面に沿わせて、透水性に優れたコンクリート漏れ防止材(パブリックシート)を貼付します。 | ||
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4.コンクリート打設 | 5.完成 | |||
コンクリートが型枠内のすみずみまで行きわたるように、壁面際までしっかり締固めます。 | 壁面材の設置、コンクリート打設を天端まで繰り返し、完成です。 | |||
間伐林立フォームレス 施工事例
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宗谷森林管理署 ウロンナイ川治山工事 |
会津森林管理署 小冷水沢復旧治山工事 |
佐賀県 伊万里農林事務所 広瀬山治山工事 |
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吾妻森林管理署 上沢渡林道落石防護柵工 |
日高北部森林管理署 三国沢災害関連緊急事業 |
磐城森林管理署 貝屋川復旧治山工事 |
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中詰土が悪くて締固めが難しい時の対処方法はありますか?
セメント等で改良する方法など、土の性状によっていろいろと対処できます。
基礎地盤の変形に追随できる擁壁はありますか?
地盤条件に適応した工法をご提案致します。
狭い進入路しかない現場なのですが施工できますか?
部材がコンパクトで資材運搬量も少ないので、狭い進入路でも施工できます。
防災調節池ダムのコスト縮減と工期短縮を図る工法はありますか?
コンクリートダムに比べてコスト縮減と工期短縮が図れる工法があります。