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チサンウォール 5 次世代補強土壁の最適解 

チサンウォール

5.次世代補強土壁の最適解

 

5.1 地場産大型積みブロックの活用

 

 

先の壁面工のあるべき構造は、どのようにすれば実現できるか、それには既存技術の活用が

キーワードとなります。

材料・資材の情報が集積されている建設物価。このデータの中にヒントを見出すことができます。

着目するのは、
・コンクリートスキン
・大型積みブロック(ヘイベック、オリロック、アントラー…)
・コンクリート厚
・コンクリート単価(重量単価円/kg)

建設物価に記載されているコンクリート2次製品関連のデータを分析すると、積みブロック擁壁工

の合理化の一環として開発された大型積みブロックが壁面材として即戦力となることがわかります。

<参考資料—6>

 

 

コスト面でも既存工法のスキンパネルが重量単価65円/kgに対し、大型積みブロックは15円/kgと

はるかに安価であることがわかります。

その中でも自立安定性が高く、一体化が容易に可能な単純直方体タイプの

―ヘイベックブロック(厚さ35cm)

―オリロックブロック(厚さ35cm)

が最適といえます。

 

舶来の技術導入というせいもあって、当初の販売価格が高めに設定されたままで高止まりして

いるのに対し、製造ラインの合理化効果で比較にならないぐらい安いのです。

 

また補強材には、ブロックとの取付けが容易で、しかも外部拘束を活用し高い拘束補強効果が

期待できるタイ材を使った支圧抵抗力方式を採用。

そのタイ材には、汎用鋼材の中から、長さと直径の自由度が高く、コストも安価なねじ節異形

鉄筋が適するといえます。

 

 

 

5.2 チサンウォール

 

このように外部拘束を活用する補強土壁の主役となる部材には、

・自立できる大型積みブロック

・ネジ節異形鉄筋

が選定され、両者を結合することで、既存工法の課題を解決した補強土壁を

つくることがきます。  それが『地産ウォール』です。

補強システムは多数アンカーと同じですが、

いざというときの粘り強さと地産ならではの格安コストの違い、

まさに<大同と小異、そして大異>といえるのではないでしょうか。        

 

 

 

また、壁面材に使用するヘイベックブロックあるいはオリロックブロックを製作している

コンクリート2次製品メーカーが全国各地に点在しており、

建設地に近い地場で製作したものが使用できます。

経済効果としても、地域経済の活性化に微力ながら貢献できるものと考えます。

 

 

 

参考までに;予てから外国で開発された工法を直輸入するのではなく、

それぞれの国の特殊事情に適合する工夫が必要と述べられ、

剛な一体壁面工を有するRRR工法の開発にも関係された龍岡先生は、

2010年2月号の基礎工<補強土壁の信頼性>特集の総説のなかで、

補強土擁壁が信頼されるには何が必要か、次のように言及されています。