万機公論に決すべし

HOME > 転生尋語 > 万機公論に決すべし

万機公論に決すべし

このことばの出処は、明治天皇によって示された明治政府の基本方針、いわゆる五箇条の御誓文の第一条、“広く会議を興し、万機公論に決すべし”の後半で、“天下の政治は世論のおもむく方向に従ってきめよ”の意。
 
このところ、ご同業他社のご歴々があまりにも自社製品に忠誠をつくされようとするあまり、他社製品を根も葉もなく誹謗中傷され、心ならずも理不盡なネガティブキャンペーンに没頭されているさまは、お互いの悲しい性(サガ)のなせる業とはいえ、他人事とは思えず。いささか時代がかった云いまわしを冒頭に掲げて恐縮ですが、理で割り切れる技術の世界の話であるにもかかわらず、只管唯我独尊かつ我田引水流に振舞われるさまは一党一派に偏した今様担板漢とみなさざるを得ず。あらためて自戒の意味もこめて、お互いに心しなければならない戒律を意味することわざの類いを拾い集めてみました。関係各位には、心ならずもご無礼におよぶ段なきにしもあらずですが、何卒ご寛容ご笑覧いただければ幸いです。
 
①悪貨は良貨を駆逐する
(前略)転じて、悪人がはびこる世の中では、善人 が住みにくくなる意にも用いる (A)
 
②井の中の蛙大海を知らず
ひとりよがりで見識が狭く、広い社会のことを知らない 人をいう (B)
 
③鬼面人を驚かす
見せかけの威勢を示して人を驚かすことのたとえ。こ け威しをすること (C)
 
④窮鼠猫を噛む
窮地に追込まれて必死で立向かえば、弱い者でも強 い者を負かすことがある (B)
 
⑤他山の石
他人のどんな言動も、自分の知徳を磨くのに役立つと いうこと (B)
⑥担板漢
担いだ板に妨げられて一方しか見えないように、物事 の一面だけを見て大局を見ることができない人のたと え (C)
 
⑦天に向って唾を吐く
人に害を与えようとして、自分がひどい目にあうことのた とえ (B)
 
⑧天網恢々疎にして漏らさず
天道は厳正であって、悪いことをすればいつかは必ず 報いがあるという意 (A)
 
⑨飛んで火に入る夏の虫
自分から進んで災いの中に入り込んでいくこと (B)
 
⑩墓穴を掘る
自分の失敗や破滅に導く原因を自分でつくること (A)
 
⑪無理が通れば道理引っ込む
道理に反することが平気でまかり通る世の中では道理 にかなったことは行われなくなるということ(B)
 
⑫目糞鼻糞を笑う
自分の欠点には気付かず、他人の欠点を馬鹿にして 笑う (B)
 
⑬盲蛇に怖じず
恐しさを知らない者は、平気で大胆な振舞いをする (B)
 
⑭藪をつついて蛇を出す
しなくてもよいことをしたばかりに、思わぬ災難や面倒 を抱くこと (B)
 
⑮横車を押す
横に車を押して動かすように、理に合わないことを無 理に押し通すこと (C)
 
《出典》
(A)“例解慣用句辞典”. 創拓社.2008
(B)“故事ことわざ辞典”. 三省堂.2007
(C)“日本国語大辞典”. 小学館.2002
PAGETOP