鋼製透過型堰堤/各タイプのリダンダンシー比較

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鋼製透過型堰堤/各タイプのリダンダンシー比較_

 
現行4社の鋼製透過型堰堤はその構成材料や仕組みのちがいこそあれすべてみなバットレス(扶壁)型堰堤の範ちゅうに入るものばかり……。
 
比較要項 格子型 J 型 T 型 CBBO 型
バットレス部
(構造部材)
構成材  鋼管骨組 鋼管骨組 鉄筋コンクリート 合成鋼殻コンクリート
不静定次数 ─ コップの中の問題 ─ 異次元1) 異次元1)
巨礫直撃リスク2)
想定外土石流 要注意 要注意 - -
補修取替要否3)
非越流部依存
リダンダンシー
上流面デッキ部
(機能部材)
構造部材兼用4)
構造部材損傷リスク4) - -
タテヨコ部材接合5) 溶接 溶接 溶接 重ね合わせ
フランジ継手数6)(ヶ/㎡) ゼロ
鋼重(㎏ /㎡)7)
リダンダンシー
 
 
1 鋼管骨組構造と鋼殻コンクリートでは、同じバットレスでもリダンダンシーが同列に論じられないことぐらいは、コピー頭でなく地頭で考えれば容易に想到できるはずのもの。

2 この有無もまた、リダンダンシーを大きく左右するのは自明のこと。

3 補修取替コストの要否や大小もまた冗長性を計る尺度となり得る。

4 構造機能両部材のかけもちは、リダンダンシー重視の視点からいえば最大のタブー。

5 〈重ね合わせ〉の方が、鋼製透過型堰堤の設計においては鋼管の凹みを衝撃エネルギー吸収の目玉としているだけに、設計の効率性は別として冗長性の面からは、〈溶接〉よりも優ると考えられる。

6 フランジ継手は、鋼管の凹み性能重視に逆行するいわば〈必要悪〉みたいなもの。したがって、その数はできるだけ少ないことが望ましい。

7 総体的にみて、冗長性が大きくなるほど、当然の帰結としてこの鋼重は大きくなるものと推定される。
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