建設コンサルタントと建設コンサルタント業 —業1字の違い—

HOME > 求人ガイド > 建設コンサルタントと建設コンサルタント業 —業1字の違い—
社会通念としては、建設コンサルタントも建設コンサルタント業も同じような受取られ方をしている。

この両者はわずか業一字のあるなしであるけれども、その性格には対照的なちがいがあるものとしてとらえた方が、すべての事象をうまく説明することができるように思われる。
両者のちがいはまず、前者が個人の事業名称であるのに対し、後者は企業の産業名称であることからスタートする。

そして、建設コンサルタント必ずしも建設コンサルタント業に従事せず、また建設コンサルタント業に従事するもの必ずしも建設コンサルタントでないところから、誤解や混乱が一層ひどくなる。

他の職業や産業にたとえて比較すると、建設コンサルタントは医者や辯護士あるいは他の分野における一般のコンサルタントに相当するといえるが、建設コンサルタント業は、もちろん前者と同じような側面ももちあわせているけれども、大体が建設業や商事会社的な色彩が強い。

説明の便宜上、両者の特質をいささか誇張気味に対比して示すと下表のようである。
表− 1 建設コンサルタントと建設コンサルタント業との特質対比
建設コンサルタント 建設コンサルタント業
契約の法的意味 委託 請負
施主との関係 下請 元請
活動ベース 個人 企業
サービスの内容 ・技術を提供する。
・文字通り技術が100%。
・技術力を売る。
・技術力の中でいわゆる技術の占めるウェイトは1/3どまり。
サービスの性格 ・分化(タレント)
・知識(エレメント)
・原料スタッフ的役割
・総合(プロダクション)
・方法(システム)
・加工ライン代行
市場 独占(営業活動不要) 競争(営業活動熾烈)
報酬の性格 謝礼 代金
すなわち、個人業としての建設コンサルタントの問題は、現在この業界が直面するそれとは範ちゅう、次元を異にするものであり、
それよりもわれわれにとっては、企業としての建設コンサルタントつまりさきの対比における建設コンサルタント業のあり方の追求こそ
焦眉の問題であると思われるのである。
PAGETOP